本べっ甲のお手入れ方法・修理依頼

万が一破損してしまったら

まずは、修理依頼受付フォームよりご連絡ください。
折り返し、担当者よりご連絡いたします。お打ち合わせにて詳細確認ができ次第、修理の可否やおよそのお見積金額、必要日数などをご通知させていただきます。
※破損された場合は、接着剤などを使用してご自分で修理されることなどは決してなさらず、壊れたままの状態でご相談ください。

お客様にご用意していただくもの

1.修理をご希望される品の写真
2.お客様情報
  • お名前
  • 連絡先(TEL&FAX)
  • 品名
  • 素材
  • 破損状態説明書

製品別の修理詳細

以下、よくある修理をケース別に説明いたします。

ヘアーピンの足折れ

本来はべっ甲の特徴である膠質を活用して、加圧、密着接合させて修理いたしますが、近年このような修理技術を持つ職人が居なくなり、現在は接着剤を使用する修理になります。接着修理の場合は折れた箇所が隙間なくピッタリと合わさることが絶対条件です。部分的に欠けなどがあると修理できません。
又、折れた箇所により修理できない場合がありますのでご相談ください。

玉かんざしの足折れ

耳かきまたは足の部分が折れた場合は、少し短く(約1cm程度)なりますが元の折れた耳かき又は足の先端を玉の穴の径に合わせて削り、差し込んで修理いたします。

櫛の歯折れ

近年、櫛の歯が折れてしまった場合は修理できなくなりました。

以上のように、原則的には修理は可能ですが、繊細な彫りや蒔絵などが施された箇所が破損している場合は修理できません。また、そのほかにも様々なケースが考えられます。修理の判断をしかねる場合は、一時お預かりをして、職人に修理の可否を確認する方法をとらせていただきます。

※破損された場合は、接着剤などを使用してご自分で修理されることは決してなさらず、壊れたままの状態でご相談ください。

※べっ甲以外の製品の修理は承っておりません。

末永くお使いいただくために

日常のお手入れは、ご使用後に眼鏡拭きやティッシュペーパーなどの柔らかい布または紙で付着した脂分や汚れをきれいに拭き取り、桐箪笥の中など極度に乾燥しない所で保管してください。長期間ご使用にならない時は、温度が高くなったり極度に乾燥したりする恐れのある場所を避けたうえで、柔らかい布または紙に包み、温度・湿度を自然に調整する効果をもつ桐箱などのケースの中に無臭の防虫剤を入れて保管いただくと、虫に喰われて損傷することも防げます。

また、製品を身に付けたままでご入浴をされたり、ヘアースプレーなどはおかけにならないようにご注意ください。なお、長期のご使用で光沢がなくなったり、小さな傷が付いたりした場合は、当社へご用命いただければ、磨きをかけることにより、ほぼ新品同様の光沢がよみがえります。万が一破損された場合は、接着剤などを使用してご自分で修理されることは決してなさらず、壊れたままの状態でご相談ください。

よくあるご質問

お買い物について

カートのページから、他の商品を追加で買いたいのですが…。
他の商品も同時にご購入される場合は、そのまま他の商品ページに移り、「カートへ」ボタンをクリックしてください。

修理について

形見・年代物などの古い製品は修理できますか?
保存状態にもよりますが、長い年月を経た製品は、見た目では解らない風化が進行、虫喰いのひどいものなどがあり、触れるだけでぽろぽろと破損するケースも少なくありません。生地そのものが年数を経ているために乾燥が著しく、にかわ質が劣化しているため、ほとんどの場合で修理は不可能です。形見など大切なものは、そのままの状態で保存されることをおすすめします。
彫刻加工された製品の修理はできますか?
肉彫りや透かし彫りなどの加工が施された製品の場合、彫り加工された箇所が破損すると図柄のズレ・不一致などが生ずるため元通りに復元修理する事はできません。
変形加工された製品の修理はできますか?
曲げ・捻りなど変形加工された製品は、破損箇所によります。接着に必要な加圧が十分にできない場合などは修理できません。
蒔絵加飾された製品の修理はできますか?
蒔絵の施された箇所が破損している場合には修理できませんが、図柄部分以外の破損については可能です。

特注品について

キャンセルはできますか?
恐れ入りますが、オーダーメイドご注文確認後の“ご注文の取り消し” “デザインの変更” はお受けいたしかねますのでご了承ください。
電話とFAXだけで作っていただけますか?
オーダーメイドは細かい打ち合わせが必要となりますので、メールまたはご来店以外はお受けできません。あらかじめご了承いただきますよう、お願い申し上げます。