うのはらの想い

民族衣装であり、日本女性の美しさを最も際立たせる和服姿

女性の「美しくありたい」という願いは、いつの時代も変わることのない永遠のテーマです。

大正7年の創業以来、日本髪の結い上げに使う元結や鬢付け油(びんつけあぶら)、結い上がった髪を飾るかんざしをはじめ、和・洋の日用品、生活用品といった身の周りの必需品(小間物)など、女性をより美しく引き立てる様々な装飾品を提供し続けてまいりました。

世の中の洋装化にともない、ネックレス・イヤリングなどの洋装アクセサリーを主力商品とした時期もございました。しかし、昭和40年頃から婚礼用花笄や綿帽子、成人式の髪型として流行した新日本髪を彩った蒔絵かんざしや花かんざし、可愛くゆれるちりかん・七五三飾り・帯留めを主力商品に、和装装飾品を専門に取り扱うようになりました。

着物と帯を決めると、それにあわせた帯揚げ・帯締め・草履などの和装小物は必須。そして、「きもの姿」をひときわ引き立てるためのプラスワンが、髪飾り・帯留などの和装装飾品です。

かんざしや帯留などの和装装飾品は、なくても「きもの姿」には何の問題もありません。だからこそ、シーンにあわせて振袖姿をいっそう華やかに可憐に。気品に満ちた留袖姿をより格調高く清楚に。さりげなくその時々の心情を表し、身につける女性の個性を演出するために、欠かすことのできない最後の一品でもあるのです。

京都と全国各地の伝統技術のコラボレーション

千二百有余年の歴史と文化を背景に、厳しく、美しく磨き上げられた数々の京の伝統技術は、時代の流れを反映しつつ確実に脈々と受け継がれ、私たちの身の周りに息づいています。

洗練された感性から生み出される意匠と、その意匠を余すことなく表現する卓越した職人技が、京物の素晴らしさであり魅力であることは申し上げるまでもございません。

和装装飾品の企画・製造にあたっては、ひとりでも多くの方にお求めいただき、楽しんでいただくため、完成度を優先のうえでコストパフォーマンスにも重点を置いています。今日までのノウハウとリレーション、ルートを最大限に活用。京の技術と京都にはない各地の優れた技術を取り入れ、検討を重ね、多様なニーズにお応えする“モノづくり”に努めております。